11世紀から12世紀にかけて、西方カトリック教会では、礼拝のために聖堂を訪れる信者が増えました。地下聖堂に置かれていた聖遺物もそれによって、徐々に地上の祭壇に置かれるようになったそうです。
信者たちは、正遺物を直接見たいとか、触れたいとか要求するようになりました。そこで、教会は、内陣に作られた祭壇の聖遺物箱に納めて礼拝の対象になるようにしました。
聖堂の規模も次第に大きくなったので、信者も多く受け入れることができるようにもなりました。このころから、聖堂の内部には、祭壇が整えられていったそうです。ロマネスク建築が確立したのもこの時代です。
祭壇画整えられると、祭壇の上には板絵が置かれたり、祭壇パネルが作られたりしました。キリストや聖母、聖人、聖書の物語などなどそれに関わる絵画が描かれるようになったそうです。