初期のキリスト教の絵画は、住宅の一室の壁画や地下墓地の壁や天井といったところに描かれていました。迫害を逃れるためです。住宅の一室を洗礼堂にしたりしていたそうです。キリスト教絵画とその周辺装飾が始まったのは、聖書のメッセージを視覚的に伝えるためだそうです。死後の救済を願うことを視覚化するということは、現世と区別するものが必要だったということもあると思います。ローマ近郊の方コンペやローマ帝国の支配下だった地方都市に、一部が残っているそうです。三世紀ごろのものと考えられるキリスト教徒の集会所がシリアの東部、イラクとの国境付近の都市トゥーラエウロボスで発掘され、その洗礼堂がイェール大学に復元されているそうです。建築物おいては唯一で、キリスト教がローマ国教となる前の初期キリスト教絵画の断片を見ることができるそうです。