西洋美術史のなかに数多く登場する裸体画は、古代ギリシャや古代ローマの時代においては美しさを表現する方法として数多くの作品に用いられてきましたが、ヨーロッパにおけるキリスト教の布教とともに性的なモラルを重要視する傾向から美術的な作品のなかにおいても裸体を表現することは禁止されていたようです。
とはいっても西洋美術とされる絵画作品のなかに、裸の男性・女性が描かれているのを多くみかけるのは、例外的に聖書のなかの登場人物を作品のなかに描く時には裸体画が許されていたという理由があるようなのです。
聖書のなかにとうじょうする人物たちが裸体で描かれることがタブーとならなかった所以としては裸が不自然ではないシチュエーションであるという事柄からなのだそうです。