2011年3月11日東日本大震災の当時を振り返ると、現在流行中の感染症なども含め、時代のなかで人々は様々なピンチとも言える局面に立ち向かっているのだという実感を覚える人も多いのではないでしょうか。大自然の猛威を目の前にすると、私たちはなすすべを失ってしまうこともありますが、どんな災害であろうともその被害を最小限に食い止める努力を行うことはできるはずです。日本は地震大国とも呼ばれるほど、日常生活とともに地震の存在を日々の暮らしのなかに感じ取っているのではないでしょうか。海外への旅行先でみかけるヨーロッパの人々の暮らしのなかには、額縁などのオブジェが壁に数多く装飾されている光景を数多く目にしますが、日本人の暮らしのなかの壁インテリアは控えめであるケースが多く、古来から日本家屋には壁への装飾が少ないことなどは、日本が地震体国であることを示しているのかもしれません。私たちは日本人は、地震と共存するような心構えで日々の暮らしを築き上げてきたというのが本来のあるべき姿であるのかもしれません。時の経過とともに震災の恐ろしさの記憶は人々の脳裏から薄れていくかもしれませんが、過去の人々の残した様々な震災の爪痕を歴史として1つひとつ感じ取りながら、防災に対する心構えとして後世にも震災を恐れる気持ちを呼びかけていきたいものです。 |