四角い風景と人々の記憶

皆さんはテレビのカタチが四角である違和感を感じたことはありますか。テレビに限らず、ハガキ、パソコンモニター、スマートフォン、書籍、人間が「見る」という視覚を用いて認識するものの多くは四角いカタチをしているようです。

絵画や写真を飾る額縁や、住居やオフィスのお部屋から外部を覗き込むことのできる窓も四角いカタチをしていることがほとんどです。

まれに船舶などの窓枠のように「角」を排除した空間がありますが、皆さんの身の回りにあるもののカタチを分析してみると四角いカタチは思いのほか数多くみつけることができるはずです。

このように具体的に人々の生活の中のモノづくりが四角いカタチに溢れている根拠は、人間が物事を感覚的に捉えようとする認識力が自然と四角いものを生み出しているのではないかと考える専門家たちもいるようです。

皆さんが観光旅行に出かける際に、その風景を記憶としてとどめる時にどのような映像が浮かび上がってきますか。

パノラマの風景なども自然と四角い風景ではありませんか。

私たちは誰に教えられることもなく、見たものを記憶する際に自然発生的に四角い映像を記憶の中にデータ化して保存しているのかもしれませんね。

Terrifles 想いを額縁に。⇢サイトトップへ